李陵・山月記 弟子・名人伝
漢の最盛期、武帝の時代。
が、北辺の地に匈奴の来襲があいつぎ、時代に影が兆しはじめた。
李陵は、五千の少兵を率い、十万の匈奴と勇戦するが、捕虜となった。
その評価をめぐり、華やかな宮廷に汚い欲望が渦巻く。
司馬遷は一人李陵を弁護するが、思いもかけぬ刑罰をうける結果となった。
讒言による悲運に苦しむ二人の運命に仮託して、人間関係のみにくさ美しさを綴る「李陵」他に、自らの自尊心のため人喰い虎に変身する李徴の苦悩を描く「山月記」など六編を収録。
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