野球を続けがたい現状に抗い、「夏の甲子園」を目指して野球に打ち込む者たち――。<br />高3の夏、肩を壊した元エース・真郷と、過去にトラウマをもつ現エース・律は、心ひとつにして甲子園を目指していた…。<br />(「練習球」)戦力不足に悩む彰浩と信吾の前に現れた転校生の有一は、無口で不器用だが、誰よりも才能豊かなピッチャーだった…。<br />(「このグラウンドで」)他、「夏の甲子園」をめぐるドラマを描いた、10の傑作短編。<br />