漫画原作者の佐紀は、人生最悪のスランプに陥っていた。<br />デビュー前から二人三脚、誰よりもなにもかもを分かちあってきた編集者の玖美子が急逝したのだ。<br />二十歳のころから酒を飲んではクダをまいたり、互いの恋にダメ出ししたり。<br />友達なんて言葉では表現できないほどかけがえのない相手をうしなってしまった佐紀の後悔は果てしなく……。<br />喪失と再生、女子の友情を描いた、大島真寿美の最高傑作!