平成維新をめざす政官財界の一部勢力が航空自衛隊F15イーグル戦闘機に密かな改造を加え、夜間低高度侵攻と核搭載の能力を付与した。<br />政界再編で一度は政権を失った彼らだが、この機体を使って朝鮮半島有事を演出し、その混乱に乗じて権力の奪回を図ろうとする。<br />―危険な謀略を知ってしまった空自パイロット真田と、その身辺に迫る謎の暗殺者。<br />ある‘境界’を越えてしまった男たちの壮絶な闘いを描く傑作航空冒険小説。<br />