数えるから、足りなくなる――。<br />暗く冷たい井戸の端で、「菊」は何を見たのか。<br />それは、はなかくも美しい、もうひとつの「皿屋敷」。<br />怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す、傑作怪談!