捜査線上のアリア
銀行員の津村豊和は雑誌の懸賞小説に応募、幸運にも新人賞に入選した。
入選後は会社も辞め、取材の依頼や講演が殺到し「時の人」となった。
だが、それも一時期だけで、原稿依頼もとだえ、妻の則子は温泉街の芸者になり生活を支えることに。
ある日、津村は泊まっていたホテルで殺人事件に巻き込まれ、‘容疑者’として取調べられた。
皮肉な事にこれをきっかけに津村の小説は急に売れ出した。
一方、捜査線上には、意外にも流行作家のMが浮かんだが、Mには鉄壁のアリバイが―――。
文壇の内幕を抉る、社会派ミステリー!!
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