大原金吾は、高校・大学時代から、つねに一歩上を行くライバル・渋江竹男の存在に煮え湯を飲まされ続けてきた。<br />同じ会社に入社したふたり。<br />同じ女性を好きなるも、勝者は渋江。<br />数年後、ライバルの渋江が所長となり、自分は部下の副所長に任命される。<br />男の憎悪を描く表題作「競合社員」ほか、サラリーマン社会で起きる人間ドラマを生々しく描く、傑作七編。<br />