愛の予感
伊豆の海で休暇を過ごした夏、ケイは婚約者の友人・亮と恋におちた。
ひとつの恋の始まりは、もうひとつの恋の終りだった。
建築家の亮は結婚という形式を拒否する男だった。
一緒に暮らし始めた彼に、突如、転勤問題がおこった時、ケイは愛か仕事か、の選択を迫られた。
いつか、くるかもしれない別れの時のこと、そして、それ以上に男との意識のギャップに揺れながら、ケイは――。
それぞれの愛と別れのなかで、ケイを明らかな主張をもった女にそめあげていく。
愛の連作長篇。
更新中です。しばらくお待ちください。