悲歌(エレジー)
父の自殺により、ひとりぼっちになってしまった16歳の少女晃子。
彼女が唯一心を許せる相手は、鏡の中の少年‘アキラ’だけだった。
父・孝志は愛人を巡って殺人を犯してしまった……ということだったが、殺した男が会社から20億円を横領していた事実が発覚。
そして晃子の身にも危険が迫ってきた。
消えた20億円はどこに行ったのか? 父は本当に自殺したのか? 晃子の子供時代に隠された、悲しい心の傷とは? 少女の微妙な心理描写を中心に、家族の愛を問う長編ミステリー。
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