夜道で暴漢に襲われた絵理子は、持っていたゴルフクラブを夢中で振った。<br />衝撃と絶叫の中、必死で逃げる絵理子は通りかかった男の車に拾われるが、男は別れ際に謎の言葉を残して去っていく。<br />ところが数日後、名乗りもせずに別れたはずの男が絵理子の前に現われた。<br />何を知っているのだろうか……。<br />男は次第に悪魔の本性を現わし、絵理子の肉体を要求し始めるのだが……。<br />魔性を秘めた男と女を、精緻な官能描写で描く、迫真の長編サスペンス。<br />