悪魔の圏内(テリトリー)
会社へ出勤する代りに、好きな時間に街に出て、若者の嗜好を探る自由勤務。
給料は保証され、遊ぶ金まで支給されるこの恵まれた条件に、諸橋は二つ返事で飛びついた。
だが半年もすると、会社だけでなく社会からも取り残されたような疎外感に、彼の心は蝕まれていく。
一方、一人暮らしの老女が複数の犯人に惨殺される事件が発生。
やがて犯人の一人とおぼしき若者の死体が山中から発見された。
この二つの事件に共通する遺留品は、一匹の猫の毛だった! 歪んだ現代を描く本格長編推理。
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