働き者のサラリーマン坂上勝之、正直で優しい妻エリ。<br />二人の平凡な日常は、初めての赤ちゃん〈亜紀子〉が生まれた瞬間に色を変えた。<br />「会社のため」に自分の生活や、妻の存在に目を瞑ってきた勝之。<br />満員電車で、スーパー・マーケットで、家で……ちょっとした出来事が、彼に〈バラ色の平凡〉を教えてくれる。<br />亜紀ちゃんが、大人たちにくれた、ごく普通の大切なもの。<br />毎日を変える家庭小説。<br />