魔球のなかの魔球――それがナックルボールだ。<br />風に揺られ、この魔球はおどろくほどの変化を見せる。<br />それはあたかも〈人生〉を思わせる。<br />著者は、そのナックルボールが旅するように、スポーツの世界を歩いていく。<br />時代は、80年代半ば。<br />もしナックルボールに目があったら、かれには何が見えてくるだろうか――。<br />スポーツに携わる男たちの〈一瞬の人生〉を描く、ノンフィクション。<br />