「なァ、なに見てんオマエ。<br />なんか飛んでるんかい」。<br />――キャッ! と、小さな声でリョーコは飛びのいた。<br />気がつくと目と鼻の先に、見ず知らずの男の顔があった――。<br />ここは大阪、岸和田市の春木中学。<br />リョーコはまだ2週間前に神戸の学校から転校してきたばかりだった――。<br />著者の代表作『岸和田少年愚連隊』シリーズでおなじみの面々が登場するチュンバとリョーコの恋物語。<br />もうひとつの岸和田少年愚連隊!