「誰も詩など聞いてはないし」/この世界がみな作り物なら/港につながれたサーカス団の/あの船に乗って/流れてゆこう/パノラマ島へ帰ろう ――「パノラマ島へ帰る」より。<br />血色の憧憬が生んだ、グロテスクなまでに美しい言葉の破片。<br />各界から絶賛を浴びた大槻ケンヂ戦慄の処女詩集。<br />