「郡司さん、ベルナです。<br />黒のラブラドール種、メス、一歳六カ月、大型犬です」……27歳で失明した著者は、子育てをするために犬嫌いを克服して盲導犬とパートナーを組む決意をする。<br />苦手な犬との生活にとまどうが、タバコの火をおしつけられてもほえもせず、じっと我慢するベルナとの間に確かな絆が結ばれていく。<br />しかし、家族の大事な一員となったベルナとも、やがて別れの時が……。<br />人間と犬との間に育まれた愛と感動の物語。<br />