プライド
男を部屋に呼んだのは、体が切実に求めていたからではなかった。
むしろ、どんな娼夫が現れるのか、じっくりこの目で見てみたいという挑戦的な気持ちが強かった。
36歳の来実子には、30代と50代の二人の恋人がいて、彼らとの腐れ縁を絶つために、引っ越しの準備を進めているところだった。
ダブルベッドが部屋の大半を占めているホテルの一室。
30分遅れでドアをノックしたのは、ひと回りも年下に見える男だった……。
息も詰まるような心理描写。
プライドと恋の狭間に揺れる、来実子の新たな冒険が始まる。
恋愛長篇の傑作。
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