19XX年、日本は急速に右傾化の方向を辿り始めた。<br />武器輸出解禁、秘密警察によるスパイ狩、徴兵制の準備等、声なき声は圧殺され、軍国主義一色となった。<br />さらに時の総理滝の肝入りで、国を愛するうら若き乙女の軍団が組織され、庶民に対する弾圧粛清は厳しいものとなった。<br />戒厳令下、反対勢力は、体内に爆弾を埋めた3人の女性テロリストを滝首相の許へ派遣するが……。<br />来るべき時代の恐怖を描く、近未来サスペンス小説の傑作。<br />