ジンは心を酔わせるの
飲むほどに陶然としてきて、幸福になり、虚しくなり、実に淋しい。
「ジン」は恋の味――。
35歳で小説を書きはじめて10年。
仕事のペースもつかみ、遊びのコツも心得、家族とも上手く折り合いをつけ、女として最も美しく洗練された季節の中にいる。
充実しているが波乱もない。
そんな日常では、ジンが内蔵をこがし、太陽が皮膚をこがすように、恋に身をこがすことは不可能なのだろうか? 女ざかりの季節の中で、こだわっていること、ものについて語る、オリジナル・エッセイ集。
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