堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。<br />何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしていた彼女は、ある日、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。<br />そのノートが開かれたとき、香恵の平凡な日常は大きく変わり始めるのだった。<br />──小さな偶然が導く運命的な出会い。<br />憧れと共感。<br />読み終えた後も温かい余韻がいつまでも醒めない、極上の感動作。<br />