同僚の恋人との三年越しの恋愛にけりをつけた僕は、アルバイトの由布子と付き合うことに。<br />しかし愛の歯車はそのときから少しずつ狂い始める――。<br />蝕まれる心と身体、公私にわたって逼迫する生活。<br />心を閉ざし壊れていく恋人を見守り、献身的に尽くす僕の日々に突然の別れが押し寄せたとき、脳裏には美しい白鳥の歌声がこだましていた……。<br />狂おしいまでの情熱に駆られラスト1ページまで突き抜ける、哀しみのラブストーリー。<br />