「これは棒の手紙です。<br />この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。<br />二日以内に同じ文面の手紙を……」。<br />水原千絵は妹から奇妙な「不幸の手紙」を受け取った。<br />それが恐怖の始まりだった。<br />千絵は同じ文面の手紙を妹と別の四人に送ったが、手紙を止めた者が棒で撲殺されてしまう。<br />そしてまた彼女のもとに同じ文面の手紙が届く。<br />過去の「不幸」が形を変えて増殖し、繰り返し恐怖を運んでくる。<br />戦慄の連鎖は果たして止められるのか?