タクシードライバーの蛭間正は、深夜、一人の女を乗せる。<br />だが、彼女は「佐賀県に連れて行って」という言葉を遺し、車内で死亡。<br />女は何者かに胸を刺されていた……。<br />女性の名前は香月雅代。<br />しかも、雅代の遺族の懇願で、蛭間は死体を乗客として、タクシーを走らせることに――。<br />東京から佐賀までの道程で発生する凄まじい豪雨、突然の落石、そして、正体不明の追跡者。<br />タクシードライバーが未曾有の困難に挑む戦慄のサスペンス。<br />
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