父親とアラスカに来ていた小田切俊一は、ロッジで飼われている子熊のアダムと遊ぶのが好きだった。<br />アダムは獰猛なグリズリーの子供なのに、人なつこかったのだ。<br />それから、22年の時が流れ、俊一はアラスカロケ番組のディレクターに抜擢される。<br />俊一は、息子の俊夫と再びアラスカへ。<br />だがロケ候補地では「クマ王」と呼ばれる巨大熊が甚大な被害をもたらしていた…。<br />(「極北の王者アダムの生涯」)。<br />人間と動物とのふれあい、家族愛を活写した3編の感動の物語。<br />