〈この世界が腹立たしくってしょうがない。<br />人生の真実なんて、たかが知れている。<br />〉ジェイコブ、十九歳。<br />肌にひりつくセックスへの衝動。<br />クスリで濁った頭。<br />身体に染みついたジャズのリズム。<br />この感覚だけが、ジェイコブの真実だ。<br />路上にさまよい暮らすうちに膨れあがった愛と憎しみは、次第に殺意へと転化してゆく――。<br />抑圧に咆哮する魂の遍歴、読む者を灼き尽くす鮮烈な青春文学!