広告代理店に勤める坂巻里加。<br />仕事のオニといわれているけれど、本当は見知らぬ男とホテルに行ったりもしている。<br />そんな里加のもとに家出をしてきた妹が現れた日、実家から一本の電話がかかってきた。<br />妹をかばおうとした里加に、母は呑気な声で言った。<br />「家が焼けてしまったの」――。<br />その日を境に次々と起こりはじめた怪事件。<br />ねらわれているのは、私? 里加は次第に追い詰められてゆく。<br />都会の十字路、偶然の出会いが過去を甦らせる、サスペンスミステリー。<br />