「こんなに人を好きになったのは生まれて初めて」。<br />東京の理系大学で研究を続ける大学院生の僕の前に、運命の人が現れた。<br />春、北海道からゲスト研究員でやって来た斉藤恵──めぐ。<br />だが直後の懇親会で、彼女はある事情から誰ともつきあえないことを知る。<br />やがて日夜研究を続けて一緒に過ごすうちに、僕はめぐへの思いを募らせ、遂に許されない関係に踏み出してしまった。<br />お互いに幸福と不安を噛みしめる2人の恋の行方は?