在原業平殺人事件
早川明子は、「在原業平の寺」といわれる京都の十輪寺で細川和也と出会う。
和也は平安文学を研究する大学助教授で、知識が豊富な美青年だった。
数日後、和也に誘われた明子は学者達が集まる新年会に出席する。
だが、そこで教授の娘との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害された。
さらに長岡京跡では講師のひとりが毒物死する。
派閥抗争の果てか、学説の対立か? それとも教授の娘をめぐる愛憎劇なのか? 恋人・和也への愛と不信の狭間に揺れる明子。
ミステリー界の双璧が放つ本格長編推理。
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