中学時代に「いじられ」続けた羽柴典孝は、高校入学と同時に一念発起し、バスケ部に入部する。<br />そこでは「おな中」の澤村一城の協力もあって、うまいこと「いじる」側にまわることができたのだが……。<br />――巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。<br />「いじり」は「いじめ」より100倍恐ろしいものなのだ。<br />各紙誌書評で話題を集めた、第1回野性時代青春文学大賞受賞作。<br />