城
ある冬の夜。
Kという男が、どこともはっきりしないある村にたどり着く。
Kは村の近くにある「城」から仕事を依頼された測量師だった。
ところが「城」からはなんの連絡もない。
村人は外来者Kに「城」への道を教えようとしない。
「城」は厳然と存在するのに、Kはどうしてもそこへ到ることができない。
やがてKは酒場で働く女と同棲することになるが……。
20世紀文学に異彩を放つカフカの代表的迷宮世界。
カフカと同じく惜しくも41歳の若さで世を去った優れたドイツ文学者、原田義人の名訳でおくる。
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