ある冬の夜、24歳の雨宮純江は同じ会社の中年男性に処女を捧げた。<br />そして、彼女は別れた妻へ電話することを約束させて、地下鉄に消えた――。<br />でも、何故? 純江はかつて楽しい大学生活を過ごしていた。<br />友人の恋の橋渡しに手を尽くし、紹介された会社社長の御曹司とのデート……。<br />だが父親の秘密をきっかけに、彼女の運命は暗転していく。<br />若き女性にふと訪れた、悲しい恋の軌跡を描くラブ・サスペンス。<br />