呪いの塔
軽井沢高原の朝もやの中にうっそりとそびえるバベルの塔。
この塔の外側には放射線状に伸びた七つの階段がある。
今、怪奇小説で有名な作家大江黒潮とその仲間たちが集い、この塔を利用して仮想犯罪劇を演じていた。
殺される役は何と黒潮自身。
やがて劇も終ろうとする時突然、あたりに響きわたる凄じい悲鳴が聞こえた。
黒潮の声である。
驚いた人々が迷路のような階段を登り、展望台に辿り着いた時、そこには黒潮の死体が――。
綿密な構成で練り上げた、横溝正史の傑作長編推理!カバーイラスト/杉本一文
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