赤いドアの小さな部屋に誘われるように入り込んだ3人の男女。<br />自信あふれる免疫学専門の大学講師・夏木祐子、善良そうな開業医の妻・船出鏡子、そして若く傲慢な売れっ子作家・佐島響。<br />見ず知らずの彼らは、なぜ一緒にこの部屋に閉じ込められたのか? それぞれが語りだした身の上話にちりばめられた謎。<br />そして全ての物語が終わったとき浮かび上がる驚くべき真実――。<br />鮎川哲也賞作家が鮮やかな手法で贈る、傑作ミステリー!