大財閥永山家の当主志津は、明日70回目の誕生日を迎えようとしていた。<br />家族達は続々と屋敷につめかけていた。<br />長男悟は飛行機で、克次は東京の会社から、末っ子千津子は夫の法夫を伴い新幹線で。<br />法夫のあとを愛人、千津子のあとを怨みを持つ殺人犯、殺人犯を追う警部、警部のあとを警部夫人……。<br />家族一堂に会した永山邸で志津を祝う為、「今年の賭け」が始まった。<br />いうなれば殺人ゲーム……。<br />ついに喧噪と狂乱、欲望と憎悪の宴の幕があく!