10年前の夏。<br />出会いは海岸道路。<br />きっかけは、僕の古びたピックアップ・トラック。<br />声をかけて来たのは彼女だった。<br />23歳の由紀子は、僕より2つ歳上の彫刻家の卵。<br />初めての個展を控え、作品を運ぶために、僕のトラックを借りたいという。<br />そして、僕たちの夏は始まった。<br />彼女は彫刻家を、僕は12歳で誓った夢を追って、2人はその夏を駆け抜けた――。<br />僕の人生を変えた、少しだけ甘い想いと、かなり苦い涙。<br />極上の青春小説。<br />