「人間荘」に越してきた私が押入れの奥から見つけた1冊のノート。<br />そこには歴代の住人たちの哀しくも恐ろしい人生の記録が記されていた──。<br />(「誰にも出来る殺人」)彼女のため殺人まで犯すほど恋い続けた女性を失った。<br />絶望した男は、残された金で半年ごとに異なる6人の女との情事を愉しみ、死のうと決めるが……。<br />(「棺の中の悦楽」)人間の欲望を見事にえぐり出したノワール・ミステリの傑作!