16歳の明帆は同級生の藍子と付き合っている。<br />だが二人はすれ違ってばかりで、明帆は藍子の幼なじみの少年・陽に近づいていく。<br />ある日、藍子のアパートが火事で全焼し、藍子も焼死体で発見される。<br />不可解さを感じ、真相を探る明帆と陽だが――。<br />「死んでほしゅうない。<br />おまえに生きていてほしい。<br />おれは、おまえを失いたくないんや」友情でもなく、同情でもなく、仲間意識でもない。<br />少年たちの絆と闇に迫る、著者渾身の物語!