バブル崩壊後、大型プロジェクトが打ち切られ、出世コースからも外れた不動産会社部長の森田は、早期退職制度に応募して再起に賭けていた。<br />独立して、30年間やってきたこの不動産業界で、もう一旗揚げるのだ! ところが退職の夜、妻子が失踪し、起業資金も消えた。<br />自分の身に、いったい何が起こったのか? サラリーマンにとって、家族とは、仕事とは何なのか。<br />家族の絆を問い直し、自分を見つめ直してゆく、再生の物語。<br />