大鷲造船の平凡な一社員である大木泰三は、ある日、重役候補生四人の中の一人に選ばれた。<br />派閥に属さず、立身出世とは無関係であった彼に、虚々実々の毎日が始まった。<br />最高幹部養成にやっきとなっている会社は、大物作りに懸命。<br />珍奇な事件が次々と起る。<br />現代のサラリーマンへの痛烈な批判を含みながらユーモラスに描く快作。<br />