藤村・晩翠時代の後を承けて泣菫有明時代を作った詩人泣菫が、日本王朝文化の深い教養と西欧詩人の研究をもとにして織り上げた古典主義的技法は、「若菜集」以来の感動を詩壇に与え、日本近代詩に革命的展開をもたらした。<br />ここに収めた作品は現在の若い読者の理解と鑑賞に堪え得るよう精選したものである。<br />「暮笛集」「ゆく春」「二十五絃」「白羊宮」「十字街頭」を収録。<br />