組合設立騒動に巻きこまれ左遷された若手エンジニア田崎。<br />家族的経営の欺瞞に直面しながら田崎は自らの信念を貫こうとするが…。<br />組織の旧弊や矛盾望に翻弄されるエリートを描いた高杉良のデビュー作。<br />※本書は、1997年2月に小社より刊行された『高杉良経済小説全集 第1巻』所収「虚構の城」を改題のうえ、改訂したものです。<br />