花嫁の指輪
「はじめてお目にかかります」。
赤い自転車に乗ってきた不思議な女性。
彼女と会ったのは、おかしな手紙が縁だった。
同封されていたのは確かに僕の小学校時代の遠足写真。
だが、彼女とは絶対同級生ではないのだ――。
モノトーンの映画を観るような物静かな存在感に満ちた作品「遠い記憶」ほか「クジラの夏」「海岸の家」「家族」「橋を渡る」「夏の終わり」「白い街」「冬の時代」を収録。
ノスタルジックなエッチングと文章が現実と創作を解け合わせ、胸を騒がす。
沢野ファン必読の半自伝的短編集。
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