走れ、コヨーテ
風戸進介、22歳。
バイクに憑かれ、走ることに魅せられ、風を切ることだけに己れのすべてを賭けた青年。
高校を3年で中退して以来ひたすらに働き、やっと手に入れた一台のバイクと共に、進介は唯一の友人・高木と連れだち日本を飛び立った。
目的は、北米大陸縦断の耐久(エンデユーロ)レースへのエントリーだ。
総走行距離1万6000キロ、30日間に及ぶ究極のオフロード・レース。
進介は鋼の馬を駆り、地を削り砂塵舞う陽炎の果てをひた走る。
太陽が、人々の群像が、進介を通り過ぎてゆく。
ゴールの先には、また新たな日々があるかも知れない。
けれど、ゴールはまだ見えない――。
感動のバイク小説。
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