男女間の色事ではじまり、人情の機微にふれ、煩雑な世事を皮肉り、時に説教をし、やっぱり男と女のお話に果てる。<br />卓抜した発想を、軽妙な大阪ことばで仕上げた笑いのフルコース。<br />洒落た味わいのなかに、醒めて、したたかな文明批判がにじみでる。<br />御存知おせいさんが新境地を拓いた、新作上方落語十一篇を収録。<br />