原子力科学の若き第一人者である新婚の夫・雨村を乗せた旅客機と自衛隊機が北アルプス上空で衝突した。<br />乗客全員の生存が絶望視されるが雨村の遺体は見つからず、生存を信じる雨村の妻・久美子は捜索に乗り出す。<br />やがて研究成果に群がる政財界の陰謀と、妖しい女の影が浮かび上がり――。<br />最先端技術を巡る恐るべき‘腐蝕の構造’の正体とは!? 日本推理作家協会賞を受賞した、巨悪の癒着と戦う愛の行方を描く壮絶なロマン。<br />