無口だけどとびきりカッコいい上の兄・裕。<br />おしゃべりでちょっと変人の下の兄・零。<br />そして、彼らが踏み固めた道をずっと通って来た三兄弟の末っ子、沢井健、15歳。<br />だけどこの春、高校生になったのをきっかけに、彼の新たな日常が回り出す……。<br />年上のガールフレンドのこと、バイト先で知り合った老女のこと、そして、走ること――何かを選び、何かを捨てながらゆっくりと大人になってゆく少年を描いた、弾けるような青春小説。<br />