瀬戸内海の塩飽諸島出身の船乗り、高次は、幼少時より千石船の船頭になることを夢見ていた。<br />だが、ある日、江戸湾で黒船を目撃し、より大きな海に乗り出すことを決意し、咸臨丸に乗船して太平洋を横断。<br />勝海舟、ジョン万次郎の志に共鳴し、格段に進歩した新興国アメリカの文明に度肝を抜かれる。<br />このまま日本が鎖国を続ければ世界から取り残される……。<br />だが、帰国した日本には攘夷の嵐が吹き荒れていた。<br />高次は坂本龍馬と出会い、運命をともにしてゆくが……。<br />