8月のカモメたち
18歳の薊は、死んでしまった祖父の相続税を払うため、夕陽の当たる海辺のバー〈サンセット〉でアルバイトを始めた。
過去を語らぬ店長の浩一に魅かれ、彼がかつての新鋭作家だと知った。
……薊は初めての恋に落ちていた。
人生への不安、胸の痛み、そして抱きしめてくれた腕の熱。
彼の残した唯一の小説を探り、いつしか薊は小説家を目指す。
人生で一番濃密で、一番短い夏が終わる。
薊はその夏失った大切な命を描こうと誓った。
小説に寄せる著者の切実な想いを込めた青春ロマン。
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