子供時代を過ごした家の庭に生えているクヌギの木。<br />土地を更地にし、念願のマイホームを建てることにした僕に、クヌギの木が語りかけた。<br />「兄さん、僕だよ、アキオだよ」。<br />木が、恐るべき取引を持ちかける――。<br />