歌麿さま参る
風呂敷をかかえた男が、古道具屋に持ちこんだ刀は、まぎれもない名刀だった。
それも、何十年、何百年に一刀という、見る者の魂を吸いとるようなものだ。
だが、不思議なことに、柄には、あきらかに最近つけられた血のしみが残されていた。
――その後、あちこちで、いままで知られなかった名刀が売りに出された。
刀だけでなく、謎の絵師として知られる写楽の新しい絵までもが売りに出されたのだ……。
笙子、元、かもめ、3人の時間局員が活躍する代表作ほか、著者会心の時代SF集。
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